「錦江湾俳句会」活動状況

◇唐鎌ミキさん、鹿児島県知事賞を受賞!   【NEW】

  令和7年3月30日、日本伝統俳句協会鹿児島県部会主催の「俳句大会」が開催され、参加者63名から

  188の投句があり、大会賞(県知事賞)に 錦江湾俳句会の唐鎌ミキさんが選ばれました!

 【受賞作品】  桜咲く 妻なき今も人寄り来

  唐鎌さんは、俳句歴が30数年。退職後数人の仲間と句会を始め、平成22年「錦江湾俳句会」サークルの

     結成と同時に代表として、会の取り纏めや会員のスキルアップに努力されてきました。

  「くす」「かごしま電友」への投稿はもちろん、各新聞の投稿欄にも積極的に投句され、しばしば新聞に掲載

 されています。また、唐鎌さんは、錦江湾俳句会サークルのリーダーの他、会員300名を擁する ”天日(てんじつ)”

 という俳句会にも所属して活躍されています。

   受賞おめでとうございます。今後も益々のご活躍をお祈りいたします。

 

 

◇錦江湾俳句会から俳句集第10号の発行について (9月19日)

・錦江湾俳句会(唐鎌ミキ代表)が、俳句集第10号を発行されましたので、会員の皆さまに ご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇「俳句会サークル活動の紹介と会員募集について」

 錦江湾俳句会は、令和5年4月、これまで別々に活動してきた「ふんえん俳句会」

と合流し、新「錦江湾俳句会」として、新たな活動をスタートしました。

 新生錦江湾俳句会は、現在6名の会員で構成し、毎月第3木曜日を「句会の日」

として設定、退職者OBサロンを拠点に、俳句作りを楽しんでいます。

 私達は、自然の美しさに触れ合いながら、仲良く、お互いの親睦・交流を深め、

「楽しい俳句作り」をモットーに、活動しております。また、定期的に屋外に

出向き(吟行)、散策しながらの俳句作りの活動も行っています。

 「錦江湾俳句会」の俳句会開催は、発足から128回を数え、句集発行も9回を

重ねる活動活発なサークルです。

 錦江湾俳句会は、「俳句に興味のある方」、「俳句は初めての方」を、大歓迎します。

「頭の体操」と気軽に考え、俳句作りを楽しみませんか?

多くの方の参加をお待ちしております。

                        錦江湾俳句会幹事 唐鎌 ミキ

【これまでの作品集】

会誌「くす」175号(令和7年7月発行)投稿

 ・父母眠る島を目指すや春の海      唐鎌隆夫

 ・黒列車行きて吸い込む若葉かな     唐鎌ミキ

 ・庭椿先陣きって白い花         近藤浩之

 ・夜半の春夢の欠片と添い寝かな     中野 旭

 ・柏手の山に響きて立夏かな       米満祥子

 ・棚奥にいけば色濃く藤の花       若松祥子

会報紙「かごしま電友」第73号(令和7年7月発行)投稿

 ・墓参り道を尋ねて時を知り       唐鎌隆夫

 ・そっと座す若葉の土手に咲く小花    唐鎌ミキ

 ・装いも千差万別夏立ちぬ        中野 旭

 ・厨への日差し明るき立夏かな      米満祥子

 ・囀りに眼下の湾の静寂れり       若松祥子

会誌「くす」174号(令和7年4月発行)投稿

 ・銅像の背に光るや冬木の芽       唐鎌隆夫

 ・多多思ひ有つ皆好く山ねむる      唐鎌ミキ

 ・大寒や冷え込む朝の二度寝かな     中野 旭

 ・激飛ばす運動場にみぞれ降る      米満祥子

 ・住み古りしこの町が好きみかん熟る   若松祥子

会誌「くす」173号(令和7年1月発行)投稿

 ・雨はれて群がる人や秋桜        唐鎌隆夫

 ・池二つ挟む紅葉の二葉かな       唐鎌ミキ

 ・夜神楽や時折忍び笑い声        近藤浩之

 ・刺羽来る柱となりて天空へ       中野 旭

 ・月高し庇の際に隠れんと        米満祥子

 ・汗だくの媼を待つや島のバス      若松祥子

会報紙「かごしま電友」第72号(令和7年1月発行)投稿

 ・ゆっくりとコスモスの中杖で立ち    唐鎌隆夫

 ・艶やかな爪で皮剥く島蜜柑       唐鎌ミキ

 ・槍鶏頭花序四五〇を誇りけり      近藤浩之

 ・温暖や季節も薄し冬に入る       中野 旭

 ・名月やもっと浴びんと畑真中      米満祥子

 ・新築のビルのまわりの薄紅葉      若松祥子

会誌「くす」172号(令和6年10月発行)投稿

 ・提灯を並べ迎える夏の夕        唐鎌隆夫

 ・橋渡る下駄音二重夜の秋        唐鎌ミキ

 ・登校の子等去り蝉の大合唱       近藤浩之

 ・里山の姿や落とし青田張る       中野 旭

 ・薄雲を三筋纏ひて夏の月        米満祥子

 ・まちなかの朝の公園梅雨鳥       若松祥子

会報紙「かごしま電友」第71号(令和6年7月発行)投稿

 ・山腹の朝日光らす山桜         唐鎌隆夫

 ・花園へ十歩へこむや春の草       唐鎌ミキ

 ・十薬の海と化したる狭庭かな      近藤浩之

 ・傘立ても溢れんばかり四月雨      中野 旭

 ・園児等が歩道を進む樟落葉       米満祥子

 ・コンサート終絵師公園風薫る      若松祥子

会誌「くす」171号(令和6年7月発行)投稿

 ・手を叩き次また来るよこの雀      唐鎌隆夫

 ・鳥の声いきかふ高さ花の雲       唐鎌ミキ

 ・せせらぎの音絶え間なし青葉風     近藤浩之

 ・新葉萌ゆ家族ぐるみの土手茶摘み    中野 旭

 ・傘もあり帽子もありて春陽かな     米満祥子

 ・のどけしや広場の時計動き出す     若松祥子

会誌「くす」170号(令和6年4月発行)投稿 

 ・坂中の藪に一声寒明くる        唐鎌隆夫

 ・蓮華草山手に一つ萱の家        唐鎌ミキ

 ・とんび来て雄叫びあぐる春鴉      近藤浩之

 ・鶴来るはぐれ渡りも群れの中      中野 旭

 ・山茶花のただ一輪や帰り道       米満祥子

 ・耳鳴りの中に椿の落つる音       若松祥子

・会誌「くす」第169号(令和6年1月発行)投稿

 ・黍の穂の二三つき出し揺れ止まず 唐鎌ミキ

 ・取り替える干支の飾りや年惜しむ 近藤浩之     

 ・八十路越へ我が身励まし古酒に酔ひ 中野旭 

 ・手をつなぎ刈田の道を公園へ   米満祥子

 ・今立てしばかりの畝にあきつ群れ 若松祥子

・会報紙「かごしま電友」第70号(令和6年1月発行)投稿

・月白や庭の長椅子人寄りぬ    唐鎌ミキ 

 ・二人居もあれこれそれと年用意  近藤浩之     

 ・縁の隅冬瓜ごろり居候      中野旭

 ・秋風や不意に出てくる童歌    米満祥子

 ・話したき事はまだあり後の月   若松祥子

・会誌「くす」第168号(令和5年10月発行)投稿

 ・潮風が光る浜木綿蕾解く           唐鎌隆夫

 ・灯台へ鹿の子百合分け磴下る         唐鎌ミキ

 ・昼寝覚めしばしたじろく日の高さ       近藤浩之

 ・夕菅や里も薄暮の刻になり          中野旭

 ・黒き蟻踏むまいとして蹌踉けおり       米満祥子    ※蹌踉けおり(よろけ)

 ・五丁目はここに始まる姫女菀         若松祥子    ※菀(おん)  

・会誌「くす」第167号(令和5年7月発行)投稿 

 ・植えし人に窓を開けをく花蜜柑        唐鎌ミキ

 ・磯遊び小石五六個手土産に          近藤浩之

 ・腹くくり卯の花腐し昼寝かな         中野 旭

 ・オリーブ植う夢にみし実はいつなりし     米満祥子

 ・百舌鳥囃す参道黙し行く           若松祥子    ※囃す(はやす)

会報紙「かごしま電友」第69号(令和5年7月発行)投稿

 ・しゃぼん玉ひとつ屋根越へ雲に消ゆ      唐鎌ミキ

 ・静かなり両耳を敲く花見鳥          近藤浩之

 ・ランドセル左右に揺れて走り梅雨       中野 旭

 ・ひとふわり消えかねている春の雲       米満祥子

 ・桜東風客は二人の路線バス          若松祥子

会誌「くす」第166号(令和5年4月発行)投稿 

 ・白菜や腕で持ち上げ品定め            唐鎌隆夫

 ・老いの歯を医者に誉められ薬喰        唐鎌ミキ

 ・川岸で呼び合う子等やうららけし       近藤浩之

 ・春立つや一つ節目の齢を越ゆ         中野 旭

 ・切り株と成りし途端や雪積もり        米満祥子

会誌「くす」第165号(令和5年1月発行)投稿 

 ・吟行のかなわぬ五体冬の雲            大山  彊

 ・口笛にオウム返しの眼白かな         唐鎌隆夫

 ・鈴虫を鳴かせて走る町のバス         唐鎌ミキ

 ・良い年になれと一礼初暦           近藤浩之

 ・身にまとう葉も無し凛と冬木立        中野 旭

 ・読みかけにリボン挟んで暮の秋        米満祥子

会誌「くす」第164号(令和4年10月発行)投稿 

  • 日暮らしやテントの数も増えて来し     有村 琴子
  • 大西日今日一日を燃え尽くす             大山  彊
  • 門前の庭木にかかる小さき虹           唐鎌 隆夫  
  • 細枝に青柿四つ撓ふなり             唐鎌 ミキ  
  • ささやかな幸せ大の字の昼寝        近藤 浩之
  • 草を刈る機の音遠し梅雨明くる             中野  旭
  • 突堤に波のしぶきや遠花火         米満 祥子

会誌「くす」第163号(令和4年7月発行)投稿 

  • 春惜しむ杖止めてみる草の色        有村 琴子
  • 火山灰混じる風に転がる春帽子          大山  彊
  • 息を止め昇段一矢寒の朝             唐鎌 隆夫  
  • 山の湯の軒をつばめに巣の十個          唐鎌 ミキ  
  • 無人駅花見る人の数まばら         近藤 浩之
  • 栗の花落ちて錆色影法子          中野 旭
  • 真青に飛機の雲ゆく花の寺         米満 祥子

会誌「くす」第162号(令和4年4月発行)投稿 

  • 沸かし湯に間引き菜そっと落としけり    有村 琴子
  • この鳥居昔ジンタでお正月              大山  彊
  • 日溜りの万両の実赤々と             唐鎌 隆夫  
  • 初稽古上手も下手も皆元気            唐鎌 ミキ  
  • さりげなく初花揺らす若木かな       近藤 浩之
  • 臘梅の香り包みて雨垂るる                 中野  旭
  • 悴む手そっと土瓶に触れてみる       米満 祥子

会誌「くす」第161号(令和4年1月発行)投稿 

  • 亡き夫を偲べば淡き窓の月    有村 琴子
  • 大夕立弾く芋の葉しなふ茎         大山  彊
  • 胡瓜苗添竹に蔓届かざる        唐鎌 隆夫  
  • 田仕事を小休む夫婦草の花       唐鎌 ミキ  
  • 平穏を願ひし日々や去年今年   近藤 浩之
  • 桜岳の山襞深く冬日和              中野  旭
  • 稲莚包まれている故郷かな    米満 祥子

会報誌「かごしま電友」第66号(令和4年1月発行)投稿 

  • 真二つにリンゴ割たし夫偲ぶ     有村 琴子
  • 老犬と大樹のもとで夕涼み      大山 彊
  • 湯気立ちて火勢ますます味噌作り   唐鎌 隆夫
  • 落ちおれば今日のどんぐりつい拾ふ  唐鎌 ミキ
  • 梅干しの仄かに香る福茶かな     近藤 浩之
  • 鶴来たるはぐれ渡りも群れの中    中野 旭
  • 野萩又野萩の道やつづら折り     米満 祥子